AWS新見積りツール「AWS Pricing Calculator」の使い方

長きに渡って活躍していた見積り簡易ツールのSimple Monthly Calculatorがとうとう廃止となります。
予定では2020年6月30日までとなっております。延長もありえるみたいですが延長したとしてもいつ止まるかわかりませんので後継ツールへの移行が必要です。

簡易見積りツールの廃止
AWS 料金計算ツールについて継続的にフィードバックをお寄せいただきありがとうございます。 お客様からリクエストされた機能を
AWS 料金計算ツールで確実に使用できるようにするため、 AWS 簡易見積りツールの終了日は、 2020 年 6 月 30 日から、
次の通知があるまで延期となりました。今後も AWS 料金計算ツールに新しいサービスや機能を追加していきます。この間、 引き続き
AWS 料金計算ツールにアクセスしていただき、下のお問い合わせからフィードバックをお寄せください。

新しい見積りツールの名前は「AWS Pricing Calculator」です。
使い方が大きく変わっているので使い方の説明を本記事でしたいと思います。

AWS Pricing Calculatorの利用方法

本手順はMacのGoogle Chromeで行っております。

見積りツールへのアクセス

以下のサイトにアクセスしてください。

https://calculator.aws/

AWS Pricing Calculatorの日本語化

右上の言語リストから「日本語」を選択していただくと日本語での表示となります。

見積り例

比較的わかりやすい3層アーキテクチャーで見積もりを行っていきます。
構成図は以下のとおりです。

前提条件は以下の通りとします。

一般項目
システム:Webサービス
価格モデル:オンデマンド
リージョン:東京

サーバ
Webサーバ(Amazon Linux)/2プロセッサ/4GBMEM/DISK10GB
APサーバ(Amazon Linux)/4プロセッサ/16GBMEM/DISK30GB
DBサーバ(MySQL)/4プロセッサ/16GBMEM/DISK100GB/マルチリージョン

静的コンテンツ
S3 3GB

見積り作成手順(EC2)

「見積もりの作成」を選択します。

サービス名を検索してEC2の設定を選択します。

以下の値を入力します。入力値は見積り例を元に入力しております。
ご自身の環境に合わせてご変更ください。

リージョン:Tokyo
見積り種別:クイック見積り
オペレーティングシステム:Linux
インスタンスタイプ:各インスタンスの最小要件を入力
vCPU:要求スペックにより変動
メモリ:要求スペックにより変動
数量:必要な数量

高度な見積り補足

高度な見積りを選択すると、トランザクションのワークロードとそれに応じたインスタンスのバランスや、EBSのスナップショット、データ転送量などを見積り可能です。

価格モデル:オンデマンドインスタンス
各EC2インスタンスのストレージ:汎用SSDなど種別を入力
ストレージ量:必要容量を入力

上記見積りはWebサーバの見積りを行いました。
続いてAPサーバの見積りを同様に行います。

webサーバと同様にAPサーバも追加してEC2の見積りは完了です。

見積り作成手順(RDS)

EC2の見積り追加後に以下の画面が表示されます。
「サービス」の追加を選択してください。
※トップ画面などに戻ると見積り項目が消えてしまうのでご注意ください。

サービス名で「RDS」と検索して「Amazon RDS for MySQL」の設定を選択します。

以下の項目を入力します。

リージョン:Tokyo
マルチAZを指定
インスタンスタイプ:要求スペックを満たしたインスタンスを選択
数量:必要数量を入力
価格モデル:オンデマンドを選択

EC2と同様にディスク種別とストレージの必要容量を入力して「Add to my estimate」を選択します。

以上でRDSの見積りが追加されました。

見積り作成手順(S3)

他のサービスと同様サービス名で検索してAmazon Simple Storage Service(S3)の設定を選択します。

リージョン、ストレージ種別、利用容量を入力します。

データ転送量はS3へのアップロードだけであれば無料なので入力の必要はありません。

Add to my estimateを選択して追加してください。

見積りの全体コスト確認

S3を追加すると以下の画面が表示されます。
こちらの画面は全体的なコスト、サービス毎のコストが確認でいます。

「保存および共有」を行うことで第三者と共有可能なURLが生成可能です。

CSVへのエクスポートはAction内の「見積りをエクスポート」で可能です。
「見積りの編集」で見積り名の変更が可能です。

エクスポートしたCSVが文字化けした場合は「UTF-8+BOM」へ文字コードを変更してください。

参考リンク

公式ドキュメント
https://docs.aws.amazon.com/ja_jp/pricingcalculator/latest/userguide/what-is-pricing-calculator.html
よくある質問
https://aws.amazon.com/jp/calculator/calculator-faq/

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